贈り物の他に快気祝いでお食事会を開催して、感謝と回復の報告をすることは古くからある日本の習慣です。現在でもお食事が開催される場合がありますが、いくつか抑えておくべき注意点やマナーがあります。是非参考にして、楽しいお祝いの会にしてくださいね。

一緒に食事をしながら元気になった姿を見せることは、今まで心配をかけていた周りの方にとっては何よりうれしい快気祝いになるはずです。お食事会は退院した人の家族や知人が手料理を作って開催するケースと、レストランや料亭などで開催するケースがあります。

どちらにしても快気祝いのお食事会は体調と相談しながら行う事が大切になります。体調にあったバランスの良いメニューや献立を選び、本人も周りも無理をせず、あまり長時間にならないように気を付けましょう。

また、レストランや料亭など飲食店を利用する際は、出来るだけ個室や掘りごたつなど、くつろげるスペースがある所を選ぶのがゆっくり食事を楽しむためのポイントです。相場は数千円から1万円以内となっていますので、あまり高級なお店を利用しないよう注意が必要です。

ご自宅にお世話になった方を招いてのお食事会は安心してくつろぐことが出来ますし、移動をしなくていいというメリットがありますが、料理の準備も大変ですよね。そんな時はお取り寄せグルメなどを活用してみるのもいいでしょう。

お皿に盛り付けるだけで快気祝いにふさわしい華やかな料理でおもてなしができるのでおすすめですよ。

お食事会に招待された場合に気を付けるべきことは、やはり入院されていた方の体調に気を配ることでしょう。いくら本人が元気になって嬉しいと言っても、お酒や料理を暴飲暴食をしないよう、させないよう心がけたり、あまり長時間になって本人やご家族に無理をさせる事がないように十分に気を付けましょう。

退院祝いとして手土産を持参してお伺いするのもマナーですが、最近では快気祝いが「御見舞のお返し」という意味合いを持っているため、あまりこだわる必要はありません。 ささやかな気持ちとして用意すれば十分です。

退院祝いの贈り物として一般的なのは消えモノや流れモノです。 本人の好物や、健康や長生きなどの意味合いを持つ麺類を贈るというケースも増えてきていますが、本人が食事制限をかけられている事も考えられるため、ご家族の方に事前に確認しておくことも大切です。

看病されるご家族やお子様がいらっしゃる場合は小分け包装されているクッキーやチョコレートなどのお菓子などが喜ばれます。花束を用意して、「退院おめでとうございます」と一言添えてお渡しするのも素敵ですね。

植物を贈る場合は花首が落ちる椿や、花が散りやすいケシやシクラメン、菊などは退院祝いとしては縁起が悪いので避けましょう。健康を連想させない品は贈り物としては不適切ですので気を付けて下さいね。