熨斗紙や水引にはたくさん種類があるので、選び方や書き方がややこしいと感じるかもしれません。しかし正式なマナーをしっかり押さえておけば、相手にきちんとした印象を与える事が出来ます。快気祝いの熨斗はどうすればいいか、見ていきましょう。
のしの種類や書き方について
熨斗紙や水引にはたくさん種類があるので、選び方や書き方がややこしいと感じるかもしれません。しかし正式なマナーをしっかり押さえておけば、相手にきちんとした印象を与える事が出来ます。快気祝いの熨斗はどうすればいいか、見ていきましょう。
熨斗(のし)の種類
熨斗のかけ方には「内熨斗」と「外熨斗」があります。内熨斗とは、贈り物に直接熨斗をかけてから包装紙で包む方法で、外熨斗は包装紙で包んだ上から熨斗をかける方法です。
内熨斗は包装紙を取るまでは表書きが見えませんので、控えめにしたいお祝い事に、外熨斗は表書きがハッキリと見えますので、結婚式や出産祝いなどに向いています。また、宅配便で贈る場合はキズが付かないように内熨斗を使用します。
「快気祝い」は本来、お見舞いの御礼ではなく、自分の快復の喜びをお裾分けするという意味ですので、控えめな内熨斗を使用します。
表書きについて
熨斗紙は水引を境に、上部と下部に分かれています。熨斗紙の上部には表書きを記します。これは品物を贈る目的を記載で、退院の報告やお見舞いなどのお礼の場合には「快気祝」または「快気内祝」と書きます。
病気が長引くなど、まだ退院していないがお礼がしたい場合や、退院はしたが、まだまだ療養が必要で快復したとは言えない場合は「御見舞御礼」や「退院内祝」と書きます。使い分けに十分気を付けましょう。
熨斗紙の下部には、送り主(入院していた人)の名前を書きます。名前は姓だけでも、フルネームでもどちらでも問題ありません。社名や肩書を入れる場合は名前の右側に小さめの文字で記入します。
正式には黒墨の毛筆を使用しますが、最近では筆ペンやサインペンで書かれることも多くなりました。(ボールペンはNG)しかし、目上の方には毛筆や筆ペンで書く事が礼儀とも言えます。文字が水引にかからないように、丁寧な楷書体で書きましょう。
結び切りの水引
水引とは熨斗袋やお祝いの包みにかける紙製の紐の事で、熨斗紙にはあらかじめ印刷されています。水引には色や本数、結び方と種類があり、慶事には赤白や金銀など、弔事には白黒や双銀などを使用するという決まりがあります。用途に合わない水引を使用したものを渡すと大変失礼となる場合がありますので注意が必要です。
快気祝いには赤白5本の結び切りを使用します。慶事では3本、5本、7本といった奇数のものを使用しますが、現在は5本のものが主流となっています。(7本のものでも問題ありません)弔事の場合は2本、4本、6本と偶数のものを使用します。
水引の結び方には「蝶結び」と「結び切り」の2種類があります。蝶結びは結び目を簡単にほどくことが出来て何度でも結び直しが出来る事から、何度あっても嬉しいお祝い事に使われます。一方、結び切りの方は一度切りで繰り返したくないお祝い事に使われます。病気もケガももう繰り返したくない事ですので、快気祝いでは結び切りの水引を使用するという訳です。
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