香典返しには様々なルールが存在するため、ルールと違う事が起こると対応に困ってしまいがち。遅れて香典を頂いた場合や、香典返しが遅れてしまった場合も、今回の記事を参考にしてしっかりと対応して下さいね。

通常は葬儀に参列していただいた時に香典を頂く事になりますが、後から不幸を知ったという方もいらっしゃいますし、何か事情があって日にちが経ってから香典を頂くこともあるかも知れません。四十九日の忌明け前に香典を頂いた場合は、他の方と同じように忌明けの際に香典返しを贈ればいいでしょう。

忌明け後に香典を頂いた場合、たとえ葬儀からどんなに日にちが経っていたとしても、やはり同じように香典返しは贈るべきでしょう。ただし、香典返しに添える挨拶状は葬儀への参列に対してのお礼の文章になっている場合が多いため、葬儀に参列できなかった相手を恐縮させてしまうかも知れませんので注意が必要です。

改めて文章の内容や構成を見直し、必要があれば変更を加えた方が受け取った相手も安心できるのではないでしょうか。

家族の突然の逝去は遺族にとって大きなショックであるのはもちろんのこと、葬儀や告別式の準備、お墓の準備や遺品整理などしなくてはならない事が多く、精神的にも肉体的にも大きな負担を背負うことになります。

そのような状況ですから、うっかり香典返しの手配を忘れてしまう事もあるかも知れません。確かに仕方がない事かも知れませんが、中には事情を考慮せずに「マナーを知らない非常識な人」だと感じてしまう人もいる可能性は大きいでしょう。

その後の人間関係を円滑なものにするためにも、そして故人に恥をかかせないためにも、素直にミスを認めてしっかりと対応することが大切です。香典返しが遅れてしまった場合、まずはすぐにお礼とお詫びの手紙を書きましょう。

急いでいる為パソコンで手早く印刷したい気持ちは分かりますが、ここは直筆が無難です。薄墨の筆ペンを使って、心を込めて丁寧に書くようにしましょう。お詫びの手紙の構成は

• 時候の挨拶
• 香典や弔問に対するお礼
• 香典返しが遅れてしまったお詫び
• 今後も変わらぬお付き合いをお願いしたい旨
• 香典返しを送らせて頂いた旨

となります。どのような事情があるにせよ、香典返しが遅れてしまったのは自分の責任ですので、感謝とお詫びの気持ちを込めて丁寧に書くように心がけましょう。お礼状が用意できたら香典返しの品物の準備です。

遅れてしまったからといって相場以上の高価な品物を用意する必要はありませんが、ここでマナー違反をしてしまってはさらに悪い印象を与えてしまいます。失礼のないようにマナーには十分気を配りましょう。

誠意を持って対応すれば、必ず相手も分かってくれるはずですよ。