香典返しをはじめ、昔からの習慣も時代とともに変化が見られるようになりました。しかし香典返しは「故人の代わりに」という意味もありますので、故人のためにも相手に失礼のないようにしたいものですね。
香典返しを郵送するとき
香典返しをはじめ、昔からの習慣も時代とともに変化が見られるようになりました。しかし香典返しは「故人の代わりに」という意味もありますので、故人のためにも相手に失礼のないようにしたいものですね。
お礼状と品物は別々が良い?
香典返しを郵送する場合はお礼状を添付するのが一般的ですが、先にお礼状を送っても問題はありません。ただし、四十九日の法要が終わるまでの「忌中」の間は近親者が喪に服して、忌み慎んでいる期間ですので、お礼状の送付や香典返しも控えるようにするのが一般的です。
香典返しは本来こちらが直接お伺いしてご挨拶と共にお渡しするものでした。現在は遠方からいらっしゃる方も多く郵送が一般的ですが、直接お伺いして香典返しをお渡しできる場合はお礼状を用意する必要はありません。
お礼状はあくまで「略儀」です。直接ご挨拶やお礼、法要が無事に済んだご報告をするのが本来のあり方ですからね。
届けるタイミングで気を付ける事
香典返しを郵送する場合、届けるタイミングは「四十九日法要後」というのが現在の通説です。ただし香典返しは不祝儀に当たりますので、場合によっては注意が必要です。例えば、四十九日が年末年始にあたる場合は、三十五日に繰り上げて法要を行う場合もあります。
また、贈る相手の誕生日や結婚式などのお祝い事があるとわかっている場合はお届けするタイミングを遅らせるように気を付けましょう。品物を届ける時期を遅らせた場合でも、あらかじめお礼状を送っておけば相手も安心できますのでより丁寧な対応と言えます。
現在では郵送する場合も忌明けを待たず、1か月程度で贈るという場合も増えています。四十九日法要と重なるので大変な為、2か月近くお礼をしないのは心理的に負担な為、などと言われていますが、この点に関しての考え方は様々です。
通販ショップ利用のメリット
現在は多くの通販ショップ、ネットショップが香典返し用に便利なサービスを行っていますので、利用してみるのもいいでしょう。冠婚葬祭の贈り物には様々なルールやしきたりがあって頭を悩ませてしまいがちですが、こういった通販ショップはギフトのプロ。
そういったマナーにも精通していますので、安心して依頼できるのは大きなメリットです。それに、現在の多くの通販ショップでは、香典返し用ののし(掛け紙)や一緒に贈る挨拶状まで無料で作成してくれるサービスがあります。
葬儀後の慌ただしい時期に本来こちらがすべき事を代行してくれますので、ありがたいですよね。送料無料、割引ももはや当たり前といった感じですので、経済的な面を考えても利用するメリットは大きいでしょう。
お店によって様々なサービスや特典がありますので、色々比較してご自分に合ったショップを見つけて下さいね。
送り状の品名には何と書く?
ご自分で香典返しの品物を郵送する場合、悩んでしまいがちなのが送り状に記載する「品名」です。「食品」や「日用品」、「香典返し」と記載するケースが実際かなり多いようですが、厳密にはこれらは正しい書き方とは言えません。
「海苔」「クッキー」「コーヒー」などのように内容を具体的に記載するのが正しい書き方です。どうして宅配便業者に詳しい内容を伝える必要があるのか疑問に思うかもしれませんが、これらは安全かつ確実に配達するために必要な情報なのです。
例えば、「食品」だけだと液漏れする危険があるかどうか判断できませんよね。香典返しの品物として贈ることはあまりないかと思いますが、「アルコール度数が25度を超えるものは航空便が使用できない」などあまり知られていない決まりもあります。
実際には曖昧な品名でも配達してくれる場合が多いことや、開封するまで相手に内容を知られたくないという気持ちから大雑把に記載してしまいがちですが、より確実に配達してもらうには内容を詳細に記載するのが正解です。覚えておきましょう。
包装についての注意点
ネットショップや百貨店などで香典返しの品物を購入する際、香典返しのギフトであることを伝えれば適切に包装~発送してもらえる場合が多いですが、弔事用ギフトに対応していないお店も全くない訳ではありません。
このような場合は自分で包装し、発送の手配する必要がありますがいくつか注意点があります。まず、香典返しでは落ち着いた色や地味な色の包装紙を選び、派手な色、明るすぎる色は避けるようにしましょう。
郵送を利用する場合は、掛け紙が汚れたり破れたりするのを防ぐため、掛け紙の上から包装する「内のし」にします。また、送り状は包装紙に直接貼らないように注意してください。二重包装もしくは宅配袋・箱などに入れて、そちらに送り状を貼るようにしてくださいね。
カタログギフトを郵送する際
香典返しの品物としても人気の高いカタログギフトは宅配便とメール便のどちらかから配達方法を選択できる場合があります。宅配便は掛け紙や包装紙、化粧箱が使用され、贈る相手に直接手渡しすることになりますので丁寧な印象ですが、メール便と比較すると送料がかかります。
一方メール便は掛け紙も簡易的なもので包装紙は使用しない、ポストへ投函するなど宅配便に比べると簡素な印象ですが、送料は抑えることが出来ます。最近は宅配ボックスを備えているマンションも増えていますが、帰宅が遅く、日中不在が多い方にとってはポストに投函されるメール便がありがたいという声はまだまだ多いようです。
ただしメール便の場合は配送状況の確認や投函完了の連絡サービスが無い、投函後の紛失や盗難の補償が無い、というデメリットもあります。確実かつ丁寧に贈りたい場合には宅配便の方が向いているかもしれませんね。
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