時代の変化と共に出産内祝いに対する考え方も変化してきました。 時代や考え方は変わっても、日本に古くから伝わる習慣を重んじる姿勢や、これからも伝えていくことは大切ですね。 ここでしっかり勉強していきましょう。
出産内祝いの今と昔
時代の変化と共に出産内祝いに対する考え方も変化してきました。 時代や考え方は変わっても、日本に古くから伝わる習慣を重んじる姿勢や、これからも伝えていくことは大切ですね。 ここでしっかり勉強していきましょう。
伝統的な内祝い
本来、内祝いとは、「お祝い事があった人がその喜びを分かち合うため、親しい人や身内に贈り物をすること」、つまり、「幸せのお裾分け」です。 出産内祝いも出産の報告とあいさつとして、近所の方に品物を配っていたのが始まりとされています。
以前は赤飯や紅白餅、まんじゅう、砂糖などが内祝いの品として用いられていました。 自宅に招待してお祝いの宴を開くこともあったそうです。
現在では一般的に「お祝いを頂いた方へのお返し」という認識が強いですので、時代と共に大分意味合いが変化してきたと言えますね。
今どきの内祝い
現在では出産内祝いは本来の意味から離れて、「出産のお祝いを頂いた方へ感謝の気持ちを込めてお返しの品物を贈る」という意味が一般的な認識となっています。
贈る品物も昔のような縁起物から「もらった相手が喜んでくれること」を重視した選び方になっています。 贈る相手によって品物や金額を変える「贈り分け」や、もらった相手が好きな物を選べるカタログギフトがこれほど浸透しているのも相手の事を考えてのこと、と言えるでしょう。
時代と共に人々が豊かになった証とも言えるかもしれません。 現在では若い世代を中心に、昔ながらのマナーや慣習にとらわれずに、自分なりの感謝の気持ちを伝えたいという考えの方が多くなっています。
その一方で古くからの風習にこだわりを持つ方もいらっしゃいます。 現代らしい自分流の考え方で内祝いを贈るにしても、昔からの伝統的な習慣、文化をしっかり理解し、尊重するという気持ちはいつまでも大切にしたいものですね。
地域で相場や慣習は違う?
同じ日本とはいえ、地域によってはお祝い事に独特のマナーやルールがあります。 例えば熨斗紙の表書き一つをとっても地域によって差異が見られます。
自分の常識が相手の非常識となってしまう場合もありますが、郷に入っては郷に従えの精神で素直に受け入れる余裕を持っていたいですね。
関西や近畿地方では、出産祝いや結婚祝いで贈られたご祝儀の1割を「おため紙」という紙に包み、お祝いを頂いた方へお返しをする「おため返し」と呼ばれる風習が残っています。 おため返しには、「慶び事が周りの人にもうつりますように」という意味が込められているそうです。
このおため返しはいわゆる「お車代」のようなものと考えて下さい。 出産内祝いはまた別で贈る必要がありますので気を付けて下さいね。
また、関東と関西では出産内祝いの相場も微妙な違いがあります。 頂いた金額の半額~3分の1程度と言われる一般的な出産内祝いの相場に大きな違いはありませんが、関西の方の方が関東よりもご祝儀を奮発するという傾向があるようです。
ご祝儀の金額が上がればその分内祝いにかける金額も変わってきますので、覚えておきましょう。
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