香典返しのお礼状には色々な決まり事や意外なタブーがあります。しかし喪家としてだけでなく、「故人に代わって」挨拶する意味もあります。故人のためにも、失礼の無いようにしっかりとしたお礼状を送りたいものですね。
お礼状(挨拶状)のポイント
香典返しのお礼状には色々な決まり事や意外なタブーがあります。しかし喪家としてだけでなく、「故人に代わって」挨拶する意味もあります。故人のためにも、失礼の無いようにしっかりとしたお礼状を送りたいものですね。
内容は宗教によって違う?
本来は「香典返し」というしきたりがない仏式以外の宗教の場合でも、日本の習慣が影響して追悼式や召天記念日などを忌明けとして香典返しを贈るのが一般的です。香典返しに添えるお礼状の文面は宗教によって言葉の表現方法や内容が多少変わりますので注意が必要です。
例えば、仏式では「死去」と表すのに対して、神式では「帰幽」となったり、仏式では「忌明けの法要」と書くところを神式では「五十日祭」と書く、などが挙げられます。キリスト教や天理教でもこれらの表現が異なってきます。
お礼状はこのように宗教、宗派ごとに内容が異なり、普段はなかなか使わない表現や決まりごとがたくさんありますので、作成に当たっては専門知識のあるお店に相談すると安心です。
文面のポイントや注意点
まずはお礼状の基本的な構成を見ておきましょう。
一般的にはお礼状はこのような構成になっています。続いて、香典返しのお礼状には書き方や使う言葉にルールがありますので紹介します。
他にも「拝啓・敬具」「謹啓・謹白」といった頭語・結語を使い、季節の挨拶は入れないといった決まりごとがあります。また、「逝去」は故人に対する敬語ですので身内には「死去」を使用します。間違えやすいポイントなので気を付けましょう。
即返しでも忌明けに礼状は必要?
現代では、香典を頂いた葬儀の当日に香典返しをお渡しする「当日返し(即日返し)」は全国的に普及しています。当日返しでも高額な香典を頂いた場合は、後日改めてお礼状を添えて品物を贈る必要があります。
そうでない場合は、お礼状は必要ないという考え方もあります。しかし前述の通り、忌明けのお礼状は四十九日の法要が滞りなく行われたことや戒名の報告も兼ねています。遠方から弔問に来て頂いた方など、通夜や葬儀のみの参列で法要にはいらっしゃらない場合も多いですので、ご報告を兼ねてお礼状を送れば相手も安心できるのではないでしょうか。
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