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法要の準備と進め方

親族や知人を招いて盛大に行う法要では招待する方や寺院、僧侶の方の都合も考えて、早め早めの準備が大切です。直前になって慌ててしまったり、相手に失礼にならないように、余裕を持った準備を心がけましょう。

法要の施主は誰が務めるの?

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まず、施主とは「お布施をする主」という意味で、葬儀や法要の費用を負担し、運営全般を取り仕切る人の事を言います。一方喪主は「喪の服する主」という意味で、葬儀を主宰する遺族の代表の事を言います。

  • 故人に配偶者がいる場合は配偶者が施主となります。
  • 配偶者が高齢の場合や、既にお亡くなりの場合は長男・長女が代わりに施主になります。
  • 故人配偶者やご子息がいない場合は故人の親、兄弟姉妹などの近親者が施主を務めます。
  • 近親者がいない場合が親戚や友人、知人が施主を務めます。

財産相続の筆頭者が喪主であり施主である場合が一般的ですが、必ずこうしなければならないというルールはありません。兄弟全員で務めたり配偶者と子どもが共同で務めるなど、複数人であっても問題はありません。

法要は命日にやらないとダメ?

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本来法要は命日を縁として行うものでしたが、現在では土日に休みの方が多く、親族の法事でもなかなか平日会社を休めないケースが多くなっています。そのため皆さんに集まっていただく都合を考えて命日の前後、もしくは少し前の土日に繰り上げて法要を行う場合が増えてきており、特に都市部では法事が土日に集中しています。

「命日の前は良くて後はダメ」と考える人が多いですが、宗教上はずらすのなら前でも後でも問題ありません。ただ、「忘れていて慌てて行った」と周りの親族の方に勘違いされないために「ずらすなら命日の前が良い」という風潮があると考えられます。

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案内状などは出すもの?

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四十九日や一周忌、初盆など、法事の日程が決まったら案内状を出すのがマナーです。親族や故人に近しい友人や知人で、葬儀に参列していただいた人を対象にしますが、何らかの事情で葬儀に参列できなかった人でも、お香典や供物などを頂いていれば招待するのが礼儀になります。

現在では週末や休日に法事を行うのが一般的であるため、早めに案内状を送っておけば相手も予定が立てやすくなります。送るタイミングが早過ぎても遅すぎても失礼なので、法事の1か月前~遅くても3週間前に相手に届くように送りましょう。返事を頂くまでに時間がかかる場合もあります。

法要後の会食を予定している場合は出欠者の人数を把握しておく必要もありますので、日程が決まり次第案内状の作成は行っておいた方がいいでしょう。

案内状は本来封筒に入れて出すのがマナーですが、最近では略式として往復はがきを利用する場合も多くなっています。 封筒を使用する場合は、二重封筒は不幸が重なるという意味に取られるので使用せず、白い無地のものを使います。

また、往復はがきを使用する場合も喪中はがきではなく通常のものを使いましょう。

お布施(謝礼)の相場は?

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法要では僧侶に読経を上げてもらい、供養してもらったお礼を込めてお布施を渡します。四十九日や一周忌など、重要とされている法要のお布施は気持ち多めにお金を包むことがあります。

法事法要の金額相場は以下の通りですが、本来決まった額がある訳ではありません。 あくまで目安として参考にして下さい。

  • 祥月名月、お盆のお布施:5,000円~1万円程度
  • 四十九日、初盆、一周忌、三周忌法要のお布施:3万円~5万円程度

また、お寺の本堂ではなく、自宅に僧侶を読んで法要をしてもらう場合はお布施代とは別でお車代(5,000円~1万円)を包みます。

法要後に参列者と会食をする「お斎」にも僧侶をお招きしますが、欠席する場合は「御膳料」もお渡しします。御膳料は地方や法要の会場によっても異なりますが、5,000円~2万円くらいが相場だと言われています。

墓参りや会食は必ずやるもの?

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法要後のお墓参りや会食は必ずやらなければいけないという訳ではありません。霊園に併設されている施設で法要を行う場合などは法要や会食を済ませた後にお墓参りをすることも可能ですが、場所が異なる場合もあるでしょう。

場合によってはお墓まで車で何時間もかかるという事もありますので一日の内に一緒に出来ないこともあります。お墓参りに行けないとしても、遺影写真やお位牌の準備をし、故人を偲ぶ時間を過ごすことが供養につながるのではないでしょうか。

会食も同様で、時間や場所によっては難しい場合があります。そのような場合は持ち帰り用の仕出し弁当を用意して、法要の後に引き出物と一緒に参加者にお渡しするのが一般的です。参加者の中にはお墓参りや会食があるだろうと思っている人もいるかもしれませんので、あらかじめ案内状で伝えておくと親切ですね。

施主のあいさつ

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法要の流れに決まりごとはありませんが、一般的に、

  • 「施主の挨拶」
  • 「僧侶の読経」
  • 「焼香」
  • 「僧侶による法話」
  • 「施主のお礼に挨拶」

と続きます。法要後に会食(お斎)の場を設ける場合も施主が前後に挨拶をするケースが一般的です。法要開始の挨拶では、まず法要に参列して頂いたお礼を述べましょう。法要を開始する旨を伝え、僧侶に「よろしくお願いいたします」と告げます。

法要締めの挨拶では参列への感謝の意、法要についてや故人の事に触れる言葉、今後の支援のお願いを内容に含むようにしましょう。法要後に会食の席を設ける場合はその旨も告げます。会食の挨拶も参列への感謝の他に、故人への想いなどを含めるといいですね。

あまり長くなると参列者も疲れてしまいますので、なるべく簡潔にすることも意識して下さいね。

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