出産祝いでは贈り物としての一般的なマナーはもちろんのことですが、産後のママや生まれたての赤ちゃんを気遣う心遣いがとても大切です。うっかりマナー違反になってしまわないようにしっかり確認しておきましょう。
出産祝いを贈る際のマナー
出産祝いでは贈り物としての一般的なマナーはもちろんのことですが、産後のママや生まれたての赤ちゃんを気遣う心遣いがとても大切です。うっかりマナー違反になってしまわないようにしっかり確認しておきましょう。
訪問して渡す場合
出産祝いを配送ではなく、直接お伺いして渡す場合にはいくつか注意点があります。
訪問するのが病院でもご自宅でも、訪問のタイミングは「出産から2週間~1ヶ月ほど」です。
出産後の母子の健康状態はとても不安定ですので、急に押し掛けるような事はせず、相手の健康状態を気遣い、体調や都合を訪問前に聞いておいた方がいいでしょう。
産後のママが疲れないように長居は禁物です。
また、誘われた場合を除いては男性同伴での訪問も控えるようにして下さい。
喫煙は当然NG。小さい子を連れていくのもやめておきましょう。
赤ちゃんを抱っこしたり、触れる事もあるかと思いますが、先にきちんと手を洗っておく事も忘れずに。
訪問するときは清潔な格好で、つけ爪や長いネックレス、時計やブレスレットなどは外して行くのがマナーです。
また、生まれたばかりの赤ちゃんを可愛がるばかりではなく、大変なおもいをして出産をしたママの事もちゃんといたわってあげて下さいね。
現金や商品券で渡す場合
現金や商品券も出産祝いとしてはポピュラーです。
現金・商品券に関わらず、金額の相場はご自分の年代や相手との関係などの状況によって異なりますが、大体5,000円~10,000円くらいでしょう。
身内に贈る場合は3万円程度になる事もありますが、高額の現金を包む場合でも「4」や「9」のような縁起が悪いとされている数字は避けましょう。
現金の場合は可能な限り新札を用意し、祝儀袋についている中袋、もしくは市販の白い封筒に入れたり、半紙で包んだものを祝儀袋で包みます。
祝儀袋の水引は蝶結びのものを選びましょう。
包む金額が5,000円~10,000円程度なら封筒に水引が印刷されたもの、それ以上包む場合なら水引が実物になっている豪華なご祝儀袋を使うのがマナーとされているそうです。
商品券の場合は購入時に出産祝いに使うと伝えれば包んでもらえます。
蝶結びののし紙を使う場合が多いですが、親しい相手ならのし紙にこだわらず、ラッピングにしてもいいでしょう。
複数・グループで贈る場合
職場などのグループ複数名で出産祝いを贈る場合は一人当たりの予算は3,000円程度、合計で10,000円~30,000円程度になるのが一般的です。
一人当たりの金額が大きすぎても小さすぎてもお返しの内祝いが大変なので、少額でも2,000円程度にしておくのが無難です。
連名の場合、のし紙の表書きの贈り主は多くても4人まで。肩書や年齢の高い方を右から順番に書くようにします。
4名以上になる場合は「○○一同」とまとめた方がいいでしょう。
可能であればメッセージカードなどに一人ひとり贈り主の名前を添えれば、相手にどなたからの贈り物か伝わりますね。
出産祝いのタブーは?
出産祝いの贈り物にはあまり細かい決まりはありませんが、避けた方がいい品物もあるので覚えておきましょう。弔辞に使用される日本茶や海苔、「縁を切る」を連想させるナイフやハサミは出産祝いに限らず、お祝いの贈り物としては相応しくありません。
また、妊娠中・授乳中はカフェインの多い飲み物はママにも赤ちゃんにも良くありませんので、コーヒーのギフトも避けておきましょう。コーヒー好きのママであれば、きっと飲みたくても我慢しているはずですのでノンカフェインのコーヒーをプレゼントすれば喜ばれるのではないでしょうか。
出産祝いに添えるメッセージも「きる」「たえる」「なくなる」などの言葉はタブーですので、うっかり使わないように注意してください。産休で仕事を休むことに後ろめたさを感じているママもいますので、「仕事を休めてうらやましい」と言うような言葉も避けるようにして下さいね。
配送する時のマナー
今では出産祝いを配送でお届けすることも当たり前になっていますが、配送する場合もいくつか注意点があります。まず大切なのは、出産祝いを贈る前に必ず母子の無事を確認することです。
いくら医療が進歩した現代であっても、出産が命がけであることには変わりありません。無事に出産し、母子ともに健康であることをしっかりと確認したうえで出産祝いを贈るようにしましょう。
また、出産後は子育てで忙しく心身ともに疲れているデリケートな時期です。出産祝いを郵送する場合は事前に相手に伝えて、受け取りに都合のいい日時を確認しておく事も大切なマナーです。
贈り物には心のこもったメッセージカードを添えるのも忘れないで下さいね。
困った出産祝いの実例
せっかく贈った出産祝いでも、場合によってはママを困らせてしまう贈り物になってしまう事も。ここではもらって困った出産祝いの実例を紹介しますので、品物選びの参考にしてみて下さい。
・おむつ
たくさんもらいすぎて買わずには済んだものの、サイズアウトして結局余ってしまった。
・ぬいぐるみ
好みでないぬいぐるみは処分に困ってしまった。
・花
産後の入院中にもらったが、花瓶がない、水を変える手間がかかる、退院時に荷物になる、子どもへの花粉の影響が心配、などで扱いに困った。
・季節に合わない服や小物
新生児サイズの冬用のニット帽と靴下をもらったが、夏生まれだったのですぐにサイズアウトしてしまいほとんど使う機会がなかった。
・テーブル用の子ども椅子
テーブルが無かったので置き場所に困った。
置き場所にスペースが必要な大きなものや実用性のないものだけではなく、相手の好みに左右されるもの、定番すぎるものも失敗してしまう場合があるようです。
確実に相手が喜ぶアイテムを選ぶのは難しいですが、周りの先輩ママの意見を参考にするなどして、心を込めた品物を贈って下さいね。
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