結婚式二次会の司会は一見華やかに見えますが、しっかりとした計画や事前準備、周りへの気配りなど地味な部分が大切になってきます。誰にでも簡単に出来る事ではありませんので、この機会にポイントを学んでおきましょう。
二次会の司会を頼まれたときの心得
結婚式二次会の司会は一見華やかに見えますが、しっかりとした計画や事前準備、周りへの気配りなど地味な部分が大切になってきます。誰にでも簡単に出来る事ではありませんので、この機会にポイントを学んでおきましょう。
司会進行について
司会進行は事前の段取りと準備が成功のカギです。
前日までの準備やイメージトレーニングをどれだけできるかが重要になってきますので、実際に話すセリフやコメントを原稿に起こして、本番を想定して声に出して何度か読んでみましょう。
時間配分も大切です。
必ずタイムテーブルを作成して事前にしっかりと全体の流れを把握して、想定外の事が起こる可能性も考慮して、慌てずに、かつ早め早めの進行を心がけましょう。
時間が押してしまうと後半になるにしたがって慌ただしくなってしまいます。
本番はゲストもお酒が入り、盛り上がって予期せぬ発言やパフォーマンスの出現もあるかもしれません。
それに予想していた以上にゲストが話を聞いてくれなかったり、自分自身も上手く喋れなかったりします。
こんな時に事前の準備や練習をやったかやらなかったかで、大分違いが出てくるものですよ。
雰囲気作り
雰囲気作りのコツは一体感を作る事です。
せっかくのパーティーですので、会場のゲストが一体となって楽しめる雰囲気になるように司会がリードします。
そのためには、ゲストに今、何をして欲しいのかを分かりやすく伝える必要があります。
例えば、ゲストに拍手をしてもらいたい時には、「皆さま、盛大な拍手をお願いします!」とアナウンスしましょう。
また、歓談タイムから次のプログラムに移るときは、歓談が盛り上がってしまってなかなか話を聞いてもらえない事もあります。
こんな時は、「皆さま、大変お待たせいたしました!これから余興を始めますので、どうぞこちらにご注目下さい!」といったアナウンスをして、ゲストの皆さんを上手くまとめましょう。
司会とゲストとの距離感があっては全体の雰囲気も盛り上がりに欠けるかもしれません。
盛り上げるためには司会者も会場と一緒になってお祝いモードになり、楽しむ事が大切です。
心のこもった司会をするコツ
司会はマイクを持ってみんなの前に立つ華やかな役割ですが、主役は新郎新婦である事を忘れてはいけません。
ゲストを楽しませるのはもちろんですが、新郎新婦への気遣いや心配りが大切です。
一部の人しか楽しめない内輪ネタで盛り上がることは避けて、友人ならではの新郎新婦のエピソードを知らない人にもわかりやすく盛り込んで、皆が楽しめるように心がけましょう。
開始から終了まで同じテンションではなく、通常の進行時は明るく元気に、余興やゲームの時は少しテンションを上げて、手紙やビデオレターの時は真面目になど、メリハリをつけてその場面にふさわしい温度感で臨み、色々なギャップのある表情を上手に見せるのが心のこもったいい司会をするコツです。
是非、意識してみて下さい。
服装と身だしなみ
司会の服装は特に決まりはありません。
パーティーの雰囲気に合わせるのが基本です。
落ち着いた雰囲気のパーティーで目立ち過ぎてしまったり、あまり奇抜な格好をしてはせっかくの雰囲気を壊してしまいます。
男性なら蝶ネクタイやチーフで華やかさを演出し、女性はワンピースにジャケットなどでかっちり感を出してもいいでしょう。
もちろんワイワイとしたエンターテイメント性が高いパーティーであれば、パーティーグッズを使って目立つ格好をするのもいいでしょう。
司会が目立てば自然と視線を集められるというメリットもありますし、恰好が司会者らしければMCに多少まごついても形になります。
目立つことばかり考えて、主役が新郎新婦である事を忘れないようにして下さいね。
話し方で気を付ける点
・ゆっくり話す
人前で緊張しながら話すと思っている以上に早口になってしまうものです。
意識してゆっくり、はっきり話すのを心がけましょう。
・強弱をつけて話す
話し口調に強弱が付いていると、ゲストも司会に引き込まれていきます。
マイクを通すので大声で話す必要はありませんが、小声ではマイクがあっても聞き取りにくいもの。
重要な部分はゆっくりと、声の大きさにも強弱をつけて話しましょう。
・丁寧な言葉遣いで話す。
結婚式の二次会は友人が多く参加するフランクな場合が多いですが、やはり丁寧な言葉使いで司会を進めていった方が良いでしょう。
たまにハメを外して会場を盛り上げるのもいいですが、テンションを上げ過ぎたり、あまりにオーバーなリアクションだと周りから引かれてしまう事もありますので気を付けましょう。
・忌み言葉に注意
結婚式同様、二次会も新郎新婦にとっては人生の晴れ舞台です。
友人同士ならあまり神経質になる必要はないかと思いますが、切れる、捨てる、冷える、割れる、分かれる、などの忌み言葉や、くれぐれ、色々、といった重ね言葉には注意しましょう。
ケーキを切る→ケーキを入れる
終わりの時間→お開きの時間
などのように、二次会パーティーに出てきそうなワードはチェックしておいた方が良いですね。
心配りとフレーズ
二次会パーティーはお酒が入るのでゲストが予想しない方向へ行ってしまう場合がありますが、こんな時は司会の腕の見せ所です。
ありがちなのが「キスコール」。
キスコールに困っている新郎新婦には「普段クールな○○さんの照れた顔が見られたという事で、今日は勘弁してあげて下さい!」
と助け船を出したり、悪ノリで騒いでいるゲストには、「お二人の結婚が嬉しすぎて、大はしゃぎの方がいらっしゃいますね!まだまだパーティーは続きますのでパワーは残しておいてくださいよ!」
などのように、新郎新婦にもゲストにも嫌な思いをさせないような、スマートなフレーズを選ぶのも大切です。
状況に応じたフレーズをあらかじめ選んで、用意しておくといいですね。
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