快気祝いやお見舞い返しには、感謝の気持ちと体調が回復したことを報告するお礼状を添えるのが一般的なマナーです。マナーを守った正しい書き方を押さえておけば、あなたの感謝の気持ちも一層伝わるものです。基本的な書き方と文例を見ていきましょう。
お礼状や手紙は必須ですか?
快気祝いやお見舞い返しには、感謝の気持ちと体調が回復したことを報告するお礼状を添えるのが一般的なマナーです。マナーを守った正しい書き方を押さえておけば、あなたの感謝の気持ちも一層伝わるものです。基本的な書き方と文例を見ていきましょう。
手紙やメッセージカード
正式なお礼状は、封書かつ縦書きで贈るのがマナーですが、最近ではハガキやメッセージカードで済ませる事も多くなっています。お相手との関係によっては、お礼状は必ずしも必須になっているという訳ではありませんが、親しき仲にも礼儀あり。
お礼状を書く事で、あなたの真摯な感謝の気持ちがお相手に伝わるのは間違いありません。目上の方や職場関係の方には、やはり正式なお礼状をお送りしなくてはなりません。出来ればお見舞い返しの品とは別に、きちんとしたお礼状を送りましょう。
お礼状に書くべき内容は以下の通りです。
ハガキやメッセージカードの場合は2~5を簡潔にまとめて書きましょう。
お礼状の文例
[上司や職場関係の方へのお礼状文例]
拝啓 ○○の候 益々ご清勝の事とお慶び申し上げます。
さて、本年○○月から病気療養で入院しておりましたがお陰様で全快し○○月に退院いたしました。
これもひとえに皆様のご激励の賜と深く感謝いたしますとともに、入院中は皆様にご迷惑をおかけし心よりお詫び申し上げます。
○月○日より業務に精進いたす所存でありますので、今後とも何卒一層のお引立て賜りますようお願い申し上げます。
つきましては心ばかりの快気祝いをお届けいたしますのでどうぞお納めください。
まずは略儀ながら書中をもって御礼かたがたご挨拶申しあげます。
敬具
平成○○年○○月
[親戚や友人関係へのお礼状文例(メッセージカード)]
お心こもるお見舞いありがとうございました
先日はお忙しい中、心温まるお見舞いをいただきまして誠にありがとうございました。
ご心配をおかけしましたが、おかげさまでようやく全快し、無事に退院することができました。
つきましては、ささやかではございますが、内祝のしるしとして心ばかりの品をお届けさせていただきます。
ご笑納いただければ幸いに存じます。
先ずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
病気やケガは何度も繰り返したくないものです。 お礼状では「くれぐれ、ますます、再び、次々、いよいよ」といった「重ね言葉」は好ましくありませんので気を付けて下さいね。
身内に書いてもらうのはアリ?
お見舞い返しに添えるお礼状を作成するにあたり、体調によっては本人が書くのが難しい場合もあるかもしれません。そのような時は配偶者や家族の方に代筆してもらっても問題ありません。代筆してもらう場合もお礼状の構成や内容は基本的に変わりませんが、
などを盛り込むと良いでしょう。本来夫が書くお礼状を妻が代筆する場合、縦書きの場合なら夫の名前の左下、横書きの場合なら夫の名前の下に小さく「内」と書き添えます。お礼状を送る相手が妻にとっても知人である場合は「内」に続いて妻の名前を書きます。贈る相手と特に面識がない場合は、妻の名前を書く必要はありません。妻以外の方が代筆する場合は同様に「代」と書き添えます。
身内にお礼状は付けるもの?
両親や兄弟など近い間柄の身内からお見舞いをしてもらった場合、何かしらの形でお礼の品物を贈ったりメールや電話などで感謝の気持ちを伝えたりすることはあっても、のし紙をかけてお見舞い返しを贈るということはあまり多くないかもしれません。
もちろん普段の家族との関係にもよりますが、わざわざお礼状を添えるのも少し堅苦しく感じてしまいますよね。しかし、普段手紙を書く機会がすっかり減ってしまった現代だからこそ、きちんとした手紙を書くことで感謝の気持ちがより一層伝わるということもあります。
手書きの文章にしてみると、口頭やメールなどのテキストではなかなか言えないような言葉も思いの他書けてしまうものです。堅苦しく書く必要はありませんが、家族との距離をより近くするいい機会だと思って、心を込めて書いてみてはいかがでしょうか。
入院中に亡くなってしまった場合
入院中にお見舞いをしていただいたものの残念ながら亡くなってしまった場合、お返しはしなくて良いといわれています。しかし、実際には生前お世話になった事への感謝の気持ちを込めて、香典返しとは別でお見舞いのお礼の品物を贈るのは決して珍しいことではありません。香典返しと別でお見舞い返しの品物を贈る場合はそれぞれに挨拶状、お礼状を添えるのがマナーです。お見舞い返しの品物に添えるお礼状の文面は
を簡潔に書けば問題ありません。香典返しとお見舞い返しを一まとめにして贈るのはあまり一般的ではありませんが、その場合は相手がお見舞い返しの分も含まれていると分かるように「御見舞もいただき、誠にありがとうございました」とお礼状の文面に書き加えましょう。
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