大切な結婚式や披露宴でゲストに感謝の気持ちを込めて贈る引き出物。 せっかく贈るのだから喜んでもらえる品物を選びたい所ですが、引き出物選びは新郎新婦にとっても悩み所。 現在はどんな引き出物が定番か、見ていきましょう。

「地味婚」という言葉が登場してから久しくなります。 現在は式の予算を抑えたいという新郎新婦の方は非常に多いのですが、引き出物の価格を抑えようという人は意外と少ないようです。 引き出物の中身が会話の話題になる事も少なくなく、それほど結婚式において「引き出物」が注目されるポイントであるという事でしょう。

しかし引き出物の内容には年々変化が見られます。 ここ10年程は「もらって嬉しいものを贈りたい」という方が多く、重くて持ち運びが大変なものや、新郎新婦の名前や写真が入ったものは「もらって嬉しくないもの」として、避けられる傾向があります。

現在ではゲストとの関係や年齢層、ご祝儀金額にあわせてそれぞれに合った引き出物を用意する「贈り分け」や、もらった人が好きなものを選べるカタログギフトが引き出物の定番とされています。

以前は食器セットや陶器といったものが結婚式の引き出物としては定番でしたが、ここ10年ほどの定番の引き出物といえばカタログギフトです。

カタログギフトならもらった相手が好きなものを選べるため喜んで頂けることや、選ぶ側もそれほど悩まずに決める事が出来るといった理由で長年人気を集めています。 食器のように重くて持ち運びが大変な物は相手に嫌がられやすいという点も挙げられます。

しかし最近ではその傾向にも変化が見られます。 「心のこもった品物を自分たちで選んで贈りたい」という考え方が尊重され、以前の様に食器類や、二人のストーリーに関わるような品物を贈る新郎新婦が増えてきているのです。

カタログギフトは確かに便利ですが、引き出物としてあまりにも定番になりすぎてしまい、無難だけれどもどこか物足りない、心に残る品物を贈りたいと感じる人が増えてきているようですね。

結婚式や披露宴で引き出物と一緒にゲストに贈る引き菓子。 昔からの定番といえばバームクーヘンでしょう。 「幾重にも重なった年輪のように、夫婦が末永く幸せでいられるように」という願いが込められています。

可愛らしい見た目で、若い世代からお年寄りまで人気の高い金平糖も定番の引き菓子です。 こちらの金平糖は長い時間をかけてじっくり作られる事から、新しい家庭を時間をかけて築き上げる夫婦の姿と重ねられ、引き菓子として人気です。

近年はこのように縁起が良いとされているお菓子の他にも、流行に敏感な女性には人気のスイーツ、1人暮らしの方には小分け包装され、日持ちのする物、甘いものが苦手な方にはコーヒーや紅茶、せんべいなどの様に、相手に合わせて、もらって嬉しいものを「贈り分け」することも多くなっています。